生化学的検査 その2
前回に引き続き生化学的検査の説明をさせていただきます。
脂質項目について
☆総コレステロール
総コレステロールは血液中に含まれている代表的な脂肪成分です。脂肪分の多い食事を長年続けてきた人や、肝臓、胆道、膵臓、腎臓、ホルモン異常などの病気の場合、正常範囲からはずれた数値を示します。
身体の脂肪成分はエネルギー源として利用されるだけでなく、細胞の表面やホルモンを作る時の原料などにも利用されます。しかし、総コレステロール値が長い間高い状態でいると、血管に脂肪がたまりやすくなり、血管にまつわる病変を起こしやすくなります。
☆高比重リポ蛋白コレステロール(HDLコレステロール)
血液中の脂肪成分のほとんどは蛋白質と結合したリポ蛋白と呼ばれる粒となって血液の中に溶けこんでいます。このリポ蛋白と呼ばれる粒は、主に肝臓で作られ代謝されます。
リポ蛋白にはいくつかの種類があり、その中で身体の余分なコレステロールを回収し、肝臓へと戻す働きのものを高比重リポ蛋白(HDL)と呼んでいます。
高比重リポ蛋白(HDL)が少ない場合、コレステロールが回収されないため脂肪がたまりやすくなり、血管にまつわる病変を起こしやすくなります。
色素検査項目について
☆ビリルビン
血液の上澄みは薄い黄色をしています。これは寿命が尽き壊れた赤血球中の赤い色素が身体の中で分解され、黄色いビリルビンに変化したことによります。
ビリルビンは肝臓で処理を受け胆汁中に捨てられます。胆汁は胆道を通り腸に分泌され、便として体外に排泄されます。
ビリルビンは赤血球が多く壊れた時や肝臓の働きが悪くなった時、また胆道がふさがり胆汁の流れが悪くなった時などに高い値を示します。
水分バランス検査項目について
☆ナトリウム、カリウム、クロール
身体の中で水分のバランスをとっている代表的なものがナトリウム、カリウム、クロールです。そして、その水分バランスは主に腎臓で調整されています。
身体の水分不足や発汗、腎臓の働きが悪くなった時、またホルモン異常などの場合でも正常範囲をはずれます。
蛋白質項目について
☆アルブミン、グロブリン
血液中の総蛋白量の約七割を占めるのがアルブミン、残りの約三割がグロブリンと呼ばれるものです。その多くは肝臓で作られますが、グロブリンの一部にはリンパ球で作られるものもあります。
アルブミンは身体の栄養状態をよく反映しています。また、血管内の水分保持にも一役買っています。食事が取れない時や病気などにより体力の消耗が激しいときに低い値を示します。