第6回

臨床検査科
尿検査

  尿って何?

  血液は体の中を回っているので、体内のあらゆる働きを反映しています。そして尿の中のほとんどの成分が血液に由来している為、尿を検査することで体内の組織や細胞が健康に働いているか否かがわかります。

 水やジュースをたくさん飲んだ後は尿の量が多くなります。これは体が一定の量を吸収すると、過剰な水分はすべて尿として捨ててしまうからです。そうすることで、体液の濃さが一定に保たれています。平均的には、成人で1日0.8〜1.5リットル、1日4〜6回程度の排尿があります。

 

 「尿検査」って何?

 尿の量や質は健康状態や生活環境によって日々変化しています。目で見てわかる大きな変化もありますが、ミクロの世界で小さな変化をおこして、体内のトラブルを知らせてくれます。この小さな変化を調べているのが「尿検査」です。しかも尿を採るだけで簡単にできる検査で、痛みを伴う事がありません。

 

 「尿検査」いろいろ

尿定性検査・・・尿の成分が、大まかにどれだけ含まれているかを調べる検査です。当病院で行っているのは以下の10項目です。

 尿pH、尿蛋白、尿糖、潜血反応、ウロビリノーゲン、尿比重、尿白血球簡易試験、ケトン体、尿ビリルビン、尿アミラーゼ。

尿沈渣検査・・・尿中の赤血球や、白血球、上皮細胞などを、顕微鏡を使用して観察し、これらの1つ1つの種類や数を数えたり、異常がないかを調べる検査です。

 

 尿検査前の注意点!!

 手軽な尿検査ですが、正確な検査を行うためには、注意して頂かなければならない点もあります。

尿の採り方・・・
健康な方でも、出始めの尿は細菌や細胞が混じることがあります。正しい検査を行うためには、始めの尿はカップに入れず、中間の尿をカップへ採ってください。

検査前日に気をつけたいこと・・・
食事や飲み物は自由にとってかまいませんが、ビタミン剤や、ビタミンCが入っている栄養剤やドリンクは、飲まないようにしてください。尿検査に影響がでる可能性があります。

ご自分の尿を見られたことがありますか?
尿は体の情報の宝庫です。トイレタイムのあと、
ちょっと振り返って尿をチェックしてみませんか?

普通の色は?  淡黄色か麦わら色をしています。

尿が赤い!!  尿の中に血液が混じっています。
腎臓や尿路などからの出血が考えられます。

尿が濃い褐色!!  肝臓や胆道系の病気がある時に、
肝臓で代謝される色素が尿の中にでてきた場合が
考えられます。また高熱や脱水のときにも見られます。