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第27回 薬剤科 |
多くの方が、便秘や下痢など、排便の不調を経験されたことがあるのではないでしょうか?強い不安やストレスでお腹の調子が悪くなる、ということもあると思います。
腸に器質的な異常(炎症や潰瘍等)がないにも関わらず、1ヶ月以上、腹痛や腹部不快感を伴った便通異常が、慢性的に持続する疾患を過敏性腸症候群といいます。
この症候群は、便通異常の状況から「便秘型」、「下痢型」、両者が交替して出現する「交替型」に分けられ、女性は「便秘型」、男性は「下痢型」が多い傾向があります。
過敏性腸症候群の要因には、主に精神的、肉体的ストレスや食事があげられます。
脳と胃腸は、自律神経によりつながっており、脳が不安やストレスをうけると、それが胃や腸に伝達され、食物を消化・吸収しながら、直腸まで運搬する、ぜん動運動の異常を引き起こします。
これが、便秘や下痢の原因となります。
また、不規則な食事や暴飲暴食は、胃腸に負担をかけますし、「便秘型」では食物繊維の摂取不足、「下痢型」ではお酒や刺激物などが、腸の運動異常を引き起こす要因となります。
過敏性腸症候群の治療では、まずこうした生活面、食事面での注意を払うことが重要となります。
治療薬では、便秘や下痢など症状に応じた整腸剤、下剤、止痢薬の他に、次のようなお薬も使われます。
消化管機能改善薬 主に、上部消化管の運動を促進し、制吐作用を併せもつお薬と、腸管の緊張を緩和して、下痢や腹痛を抑制するお薬とに大別されます。
便形状改善薬 腸内の水分を吸収して、便の水分バランスをコントロールするお薬で、便秘・下痢の両方に有効です。
自律神経調整薬 排便リズムの不調は、先にあげたストレスや食生活からの他にも、服用しているお薬や、疾患の症状の一つとしても現れますので、長期間継続するような場合、個人で判断せず、一度医療機関を受診されることをお勧めします。自律神経系の緊張のバランスを改善して、症状を改善するお薬です。
その他、ストレスを緩和し、精神状態を安定させるお薬や、漢方薬も治療に使われます。