第30回 薬剤科

アトピー性皮膚炎

<アトピー性皮膚炎とは>
アトピーとはラテン語で、その当時「奇妙な」「とらえどころのない」「原因不明なもの」という意味合いから付けられた病名です。アトピー性皮膚炎は、年齢により症状や発症部位は異なります。症状は強いかゆみを伴う湿疹で、良くなったり、悪くなったりを繰り返します。発症は乳児期に多く、学童期までには症状も軽くなりますが、思春期以降、成人になっても症状が続くこともあります。

<アトピー性皮膚炎の原因>

  1. 皮膚の弱さ 
    保湿能力が低く、バリア機能が弱い乾燥肌は、身体に細菌やほこりなどが侵入しやすいため、症状が悪化しやすい。
  2. 物理的刺激 
    ひっかく、こすれるなど。
  3. 化学的刺激   
    汗、ほこり、細菌など。
  4. アレルギー
    ダニ、タマゴ、牛乳などに対するアレルギー反応。
  5. ストレス            
    疲労、病気などの身体的ストレスや欲求不満などの精神的ストレス。

<治療>

  1. ステロイド軟膏         
    5分類(最強、かなり強い、強い、弱い、かなり弱い)の強さに分類された軟膏塗布を中心とした炎症のコントロール。
  2. 内服薬             
    抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬によるかゆみのコントロール。
  3. スキンケアの徹底        
    皮膚の清浄と保湿剤軟膏により保湿を高め、皮膚バリア機能を高めたりして、外からの侵入物を防ぐ。
  4. ストレスの軽減         
    睡眠、スポーツ、趣味などによるリラックスゼーション。

<気になるステロイド薬の使い方>
ステロイド外用薬の使い方で重要なのは、まず皮疹の状態や部位に応じてステロイド軟膏を選択することです。炎症が消失した状態(寛解状態)までもっていくように強い作用のステロイド軟膏から弱いステロイド軟膏に徐々に変えていきます。ステロイド軟膏は、好ましい作用だけでなく副作用もありますが、副作用を極力少なくするには、 診察時に十分チェックしてもらうことが重要です。

<日常生活で気をつけること>
薬だけで治そうとするのではなく、食生活や生活環境の改善をすることにより、少しでもアトピー性皮膚炎が出ないように努力を続けることが大切です。皮膚状態が良くなれば、健康な人と同じように日常生活を送ることができます。


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