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2005年1月 第60号 | |
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第15回 インフルエンザウイルス
インフルエンザウイルスの正体 はじめに読者の皆様、トゲトゲのウニを想像してみて下さい。インフルエンザウイルスの形はウニと似たような形をしています。直径は約1万分の1ミリメートルと非常に小さく、特殊な顕微鏡を使わなければ目で見ることは出来ません。
インフルエンザウイルスの種類 インフルエンザウイルスにはA型,B型,C型と種類があります。その中でもA型は更にA/香港型,A/ソ連型,A/アジア型などいくつかに分かれます。毎年、世界的に流行を繰り返しているのはほとんどが、A/香港型,A/ソ連型,B型の3種類です。
ウイルスが体の中で増えるその仕組み 空気中のインフルエンザウイルスは、鼻やのどの粘膜に付着します。粘膜には、付着したウイルスが細胞の中に入り込むことを防ぐ働きがありますが、そこで防ぎきれなかったウイルスは、細胞の中に入り込み、細胞内で仲間を増やします。増えた仲間はいったん細胞の外へ出て、また別の細胞に入り込み、その中で更に仲間を増やし細胞の外へ出ます。これを繰り返すことでウイルスは膨大な数に増殖していくのです。
冬に流行するのはなぜ 冬の気温が低く、乾燥した状態はインフルエンザウイルスが生存するために適した環境だからです。気温と湿度が高い環境では生存しづらいと言われています。
インフルエンザ検査の流れ
まず、医師や看護師が綿棒を使って鼻からウイルスを採取させていただきます。その綿棒を検査室で検査キットを用いて検査を行います。採取した検体が検査室に届いてから、わずか20分前後で結果が報告できます。
検査キットとは?
検査キットとは採取用綿棒、綿棒に付着したウイルスを浮遊させる液体、浮遊させた液体からウイルスを検出する試薬が1つのセットになっているものです。検査キットを用いることで、インフルエンザのA型とB型を区別でき、近年、話題となっている高病原性トリインフルエンザにも反応し、陽性を示すようになっています。
検査キットの利点と限界
従来のウイルス検査は、結果が出るまでにある程度の日数が必要でした。検査キットを使うことで短い時間で結果が報告できる利点があります。しかし、たった1個のウイルスに反応するわけではなく、ある程度の量までウイルスが体の中で増えていなければ反応しないといった限界もあります。