(財) 日本医療機能評価機構認定
ささだより

「ささだより」 2005年 7月号目次
 ●新乳房撮影装置を導入しました
 ●個人情報の取り組みについて
 ●街のお医者さん
 ●くすりの話「不眠症」
 ●臨床検査豆知識「炎症と臨床検査」
 ●お知らせ
 ●スタッフプロフィール 柴田光規医師

2005年 7月  第63号
発行所
      
特別医療法人社団時正会
   佐々総合病院
東京都西東京市田無町4−24−15
   発行責任者  佐 々 英 逹
 TEL:0424-61-1535
   

 
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 第18回 臨床検査科  

炎症と臨床検査

 

 傷口が赤く腫れて熱を持った、咳が出てのどが痛いといった経験は誰にでもあると思います。これは私たちの身体が傷害から身を守るために起こした行動の結果であるといえます。

このように身体に異常が発生し、その原因を取り除こうとしたり、傷害を受けた部分を治そうとしたりする生体の防御活動を炎症または炎症反応と呼んでいます。この炎症反応を医師が客観的に判断する為に用いられるのが臨床検査です。

 一般的に炎症を検査する項目として白血球数、白血球百分率、赤血球沈降速度、C反応性蛋白質などがあります。


 

白血球数
 血液中に存在する細胞は大きく分けて白血球、赤血球、血小板に分類され、なかでも白血球は身体を守る大切な役目をしています。血液中に存在する細胞は大きく分けて白血球、赤血球、血小板に分類され、なかでも白血球は身体を守る大切な役目をしています。
 白血球は常に一定の数を保ちながら身体中をパトロールし、身体に異常が発生した時や病原体が侵入した時、直ちに異常のある現場に駆けつけます。また、肝臓や脾臓といった臓器に待機している白血球に応援を要請し、その数を増やして身体を守っています。
 したがって血液中の白血球を数えることにより身体に異常や炎症、病原体などが侵入していないかをおおまかに知ることができます。

白血球百分率
 血液中の白血球を更に詳しく検査すると好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の5種類に 分けることができます。これら5種類の白血球を数え百分率に直したものを白血球百分率と呼び、疾患により各種類が増減を示すことから白血球数に異常値がある場合には不可欠な検査となっています。

 

     赤血球沈降速度

 赤血球沈降速度は急性及び慢性炎症や身体の組織傷害、血液中の蛋白異常、貧血などさまざまな病態の存在を反映している検査です。
 
特殊な設備を必要としない簡便な検査であるため古くから多くの病院や診療所などで検査されています。

 

    C反応性蛋白質(CRP)

 身体のどこかで炎症または組織傷害などが起こると白血球が活性化します。
 活性化した白血球は情報物質を分泌し、その作用の一つとして肝臓に対して普段では作らない特殊な蛋白質を作るよう指令を出します。その特殊な蛋白質はいくつか種類があり、その中のひとつにC反応性蛋白質があります。
 C反応性蛋白質は肝臓で合成が行なわれ血液中に現れるまでにすこし時間がかかるという欠点がありますが、炎症反応の強弱や組織傷害の大小に応じて、その値も上下することから非常に有用な検査として広く測定されています。



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