|
|
||||||||||
|
||||||||||
![]()
第34回 薬剤科
サプリメントの活用 〜その@ ビタミンについて
人間の生命活動を維持している五大栄養素(糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)の中で、現代の日本人に不足がちなのがビタミンとミネラルです。この2つが不足すると、糖質、タンパク質、脂質を摂取しても、体内でこれらの働きをうまく調整することはできません。日本人の多くは、この不足しているビタミンやミネラルを補うために、何らかのサプリメントを摂取しています。 今回はサプリメントの中でも、その摂取量において、特に注意が必要な脂溶性ビタミンについてお話しします。
<ビタミンの種類>
ビタミンは、水に溶けやすい水溶性ビタミン(ビタミンB1、B2、B6、B12、パントテン酸、葉酸、ビタミンCなど)と油に溶けやすい脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)の2つに分類されます。特に脂溶性ビタミンは、体内に蓄積しやすいため、過剰摂取により副作用が出てくる可能性があります。
<脂溶性ビタミンの過剰症と欠乏症>
・ビタミンA
【過剰症】吐き気、脱毛、皮膚剥脱、頭痛、めまいなど
【欠乏症】夜盲症、角膜乾燥症
【1日必要量】男性2000IU
女性1800IU
【許容上限摂取量】5000IU*1)妊娠3ヶ月以内の女性、または妊娠を希望する女性はビタミンAの過剰摂取には注意が必要です。
・ビタミンD
【過剰症】高カルシウム血症、吐き気、皮膚や目が痛む、のどの渇き【欠乏症】骨軟化症、くる病
【1日必要量】男女2.5μg
【許容上限摂取量】50μg
・ビタミンE
【過剰症】高血圧の人が過剰摂取をすると血圧が上がる可能性あり
【欠乏症】溶血性貧血、不妊症
【1日必要量】男性10mg女性8mg
【許容上限摂取量】600mg
・ビタミンK
【過剰症】新生児溶血性貧血、核黄疸
【欠乏症】出血傾向
【1日必要量】男性65μg女性55μg
*2)小児摂取量(0〜1歳5〜10μg、1〜2歳15μg、3〜5歳20μg)
【許容上限摂取量】30,000μg
*3)許容上限摂取量とは
超えたらすぐに過剰症などが現れるわけではありませんが、何ヶ月もの長期にわたって摂り続けると弊害が出る可能性があるとされています。しかし、症状を改善するために積極的な摂取で許容上限摂取量を超える場合はあります。
<最後に>
サプリメントはあくまでも不足しているものを補うものであることを理解し、必要な栄養源はバランスのとれた食事から取るよう心がけましょう。またサプリメント製品は、国内、国外と様々ありますが、きちんとした製品情報をもっている大手製薬又は食品メーカーのものを選ぶのが良いでしょう。