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今回の「くすりの話」は、日常の診療の中で見かける注射薬、中でも特に『点滴』についてお話ししたいと思います。
点滴とは、ボトルやバッグに入った薬剤を注射針から時間をかけて少しずつゆっくり体の中に投与する注射方法のひとつです。 |
栄養が不十分であると、体内の脂質、蛋白質を分解してエネルギー源とするので体内の蛋白質(筋肉)を消耗してしまうからです。ブドウ糖が主な輸液(5〜12.5%)500mLで補えるカロリーは100〜250kcal程度です。これは、ご飯一杯〜半分のカロリーと同じになります。
点滴の一番の目的は水分、電解質の補給にあります。
健康な状態のとき、私たちの体液中の水分と電解質のバランスは一定に保たれています。
下痢、嘔吐、出血によって大量の体液を喪失する場合、もしくはさまざまな病態や手術によって、体液中の水分・電解質のバランスが崩れたり、体液が酸性や塩基性に傾いたりすることがあります。そのままの状態を放っておくと生命に影響がでる可能性があります。
例えば高熱時、私たちの体からは多量の汗として水分とともにNa+(ナトリウムイオン)、Cl−(塩化物イオン)といった電解質が失われます。体液のバランスを取り戻すには水分のみを補給するだけでは不十分で、電解質も一緒に補給する必要があります。
点滴はその人の病態に合わせて水分、電解質の量を決め、血管(血液中)に直接投与することができるので、早い効果が期待できます。
そういった効果の反面、点滴には血管痛や静脈炎といったリスクもあります。体調が悪いときなどはご自身での早めの水分補給を心がけることも大切です。電解質補給にはスポーツ飲料も役立ちます。 |