(財) 日本医療機能評価機構認定
ささだより 「ささだより」 2007年11月号目次
 ●当院の専門外来 小児科
 ●くすりの話
 ●お知らせ クリスマスコンサート
 ●スタッフプロフィール
  2007年11月  第77号
 発行 特別医療法人社団時正会
       佐々総合病院
東京都西東京市田無町4−24−15
   発行責任者  佐 々 英 逹
     TEL:042−461-1535
佐々総合病院ホームページヘ戻る
佐々総合病院広報誌のページへ戻る

 くすりの話 第44回
薬 剤 科

―注射薬― 主に点滴について 





  今回の「くすりの話」は、日常の診療の中で見かける注射薬、中でも特に『点滴』についてお話ししたいと思います。
  点滴とは、ボトルやバッグに入った薬剤を注射針から時間をかけて少しずつゆっくり体の中に投与する注射方法のひとつです。
栄養が不十分であると、体内の脂質、蛋白質を分解してエネルギー源とするので体内の蛋白質(筋肉)を消耗してしまうからです。ブドウ糖が主な輸液(5〜12.5%)500mLで補えるカロリーは100〜250kcal程度です。これは、ご飯一杯〜半分のカロリーと同じになります。

  点滴の一番の目的は水分、電解質の補給にあります。

  健康な状態のとき、私たちの体液中の水分と電解質のバランスは一定に保たれています。

  下痢、嘔吐、出血によって大量の体液を喪失する場合、もしくはさまざまな病態や手術によって、体液中の水分・電解質のバランスが崩れたり、体液が酸性や塩基性に傾いたりすることがあります。そのままの状態を放っておくと生命に影響がでる可能性があります。

  例えば高熱時、私たちの体からは多量の汗として水分とともにNa+(ナトリウムイオン)、Cl−(塩化物イオン)といった電解質が失われます。体液のバランスを取り戻すには水分のみを補給するだけでは不十分で、電解質も一緒に補給する必要があります。

  点滴はその人の病態に合わせて水分、電解質の量を決め、血管(血液中)に直接投与することができるので、早い効果が期待できます。

  そういった効果の反面、点滴には血管痛や静脈炎といったリスクもあります。体調が悪いときなどはご自身での早めの水分補給を心がけることも大切です。電解質補給にはスポーツ飲料も役立ちます。
  点滴にはいくつかの目的があります。

  1つめには、病気の治療に必要な薬剤を投与すること緊急時の薬剤投与ルートの確保を目的にしています。
  ゆっくり投与することで、薬剤の急な血液中濃度の上昇を抑えて副作用を予防し、持続的に薬剤の効果を得られます。

  次に、栄養の補給を目的として点滴をすることがあります。

  普段、私たちは食事から糖分、タンパク質(アミノ酸)、脂質といった栄養を摂取しています。

  手術のときや下痢や嘔吐で十分に食事ができない場合には、栄養を輸液によって補う必要があります。




ページのトップへ戻る▲ 

次のページへ