小児科のB型肝炎ワクチンを8月から値下げすることになりました。
B型肝炎ワクチン接種の定期化について
御存じの方も多いと思われますが、平成28年10月1日からB型肝炎ワクチンが定期予防接種になる予定です。7月1日現在、予定であり決定ではありません。2年前水痘ワクチンが10月1日から定期になった時、8月下旬に決定されましたことから、おそらく今年の8月末には正式に決定されると思われます。対象者は平成28年4月1日以降に出生した児で、1歳未満(つまり、0歳児)で3回接種(現行通り)になるもようです。
定期化されると、対象者は接種料金が無料(国・自治体が負担)となるので、今年4月以降に生まれた赤ちゃんは、10月まで待つこともできますし、有料ですが早く接種することもできます。10月までに接種したB型肝炎ワクチンは定期接種と同等とみなされ、残りの回数を定期接種として接種することになります。この際、10月までに接種した料金の払い戻しはありません。また、3回接種には5~6か月かかりますので、特に4月生まれのお子さんは10月中に1回目の接種を行わないと3回目が1歳になると定期としては受けられず有料になりますので注意が必要です。
残念ながら3月31日以前に生まれた児は対象外となる予定です。
そこで、当院小児科では多くの方に接種していただくために、8月1日からB型肝炎ワクチンの接種料金を5400円(税込)に値下げすることに決定致しました。対象は中学生以下のすべての小児です。
よくある質問
Q:定期接種になる10月まで待った方が良いのか、すぐに接種した方が良いのか?
A:ワクチンは感染する前に接種しないと意味がありません。そのため、医学的にはなるべく早く接種する方が良いと言えます。10月まで待つメリットは無料になるという金銭面だけですので、感染リスクと金銭的メリットをよくお考えのうえ各ご家庭でご判断ください。
感染リスクとは:感染者(キャリアー含む)との接触機会が多いほど高くなります。具体的には児と接触する機会の多い家族、親戚等、に感染者がいる、や集団保育等です。
平成28年7月1日